土質試験名 |
試料の状態
乱さない ○
乱した △ |
求められる値 |
主な利用法 |
記 事 |
1.土粒子の密度
JISA1202 |
△ |
土の固相部分の単位
体積あたりの重量
ρs g/cm3 |
物質の判断
飽和度の計算
沈降分析の計算など |
一般の土質調査では1〜5及び7の試験を「物理試験一式」と称している。 土の判別、分類のためにも、また土を総合的に判断するために欠かせない重要な試験である。 |
2.含水比
JISA1203 |
△ |
含水比w % |
土の状態判断
他の試験値の計算 |
3.粒度分析
フルイ・沈降
JISA1204 |
△ |
粒径加積曲線
各粒径に対する質量比 |
粒度分布の良否
透水性の推定
土の分類
材料としての判定 |
4.液性限界
塑性限界
JISA1205 |
△ |
液性限界WL %
塑性限界WP % |
土の分類
土の安定性判断
材料としての判断
変形、塑性の判断
塑性指数を求めて細粒分の判別 |
5.収縮限界
JISA1209 |
△ |
収縮限界WS % |
6.湿潤密度
JGS0191 |
○ △ |
湿潤密度ρt g/cm3 |
土被り圧
土の特性 |
土の重量は構造物に対しては土圧として働き、また土自体にも地中応力として働いている。従って土の工学的検討をする場合に重要となる。 |
7.強熱減量試験
JGS0221 |
△ |
有機物含有量
粘土鉱物含有量 |
土の性質判定
土の処理方法の判定 |
|
8.PH試験
JGS0211 |
△ |
PH |
|
植生工及び安定処理工への影響などに利用される。 |
9.突固め試験
JISA1210 |
△ |
最適含水比Wopt %
最大乾燥密度ρdmax g/cm3
含水比〜乾燥密度曲線 |
盛土等の施工規定 |
土を転圧した場合土のような状態になるか即ち道路、鉄道、堤防、宅地等に盛土をするときの施工機種別転圧回数を決定したり、舗装厚を決定したりする場合は必ず実施したい試験である。CBR試験は乱さない状態と乱した状態で試験を実施するが、現地の状況で何れかにする。 |
10.CBR試験
JISA1211 |
○ △ |
CBR%
(一定の条件による) |
土の支持力比
舗装厚の決定
施工の管理 |
11.透水試験
JISA1218 |
○ △ |
透水係数
K15 cm/s |
土の透水性
透水量の算定 |
アースダム基礎、堤防材料については是非実施する方が望ましい。 |
12.圧密試験
JISA1217 |
○ |
圧密係数Cv cm2/d
圧縮指数Cc
圧密降伏応力Pc kN/m2
体積圧縮係数mv m2/kN |
沈下量の計算
沈下に要する時間の計算 |
13〜16を「力学試験」と称し、工学的検討の際には重要な要素となる数値を提供する。 このうち、14〜16の試験を「せん断試験」と呼んでいるが、目的によって使い分けることが必要であり、調査の目的によって専門技術者の判断を要する。力学試験の結果から地盤の支持力や沈下特性が計算され、斜面の安定性の検討や、地盤改良の必要性と方法、基礎形式の決定と基礎の支持力等が算定される。 |
13.一軸圧縮
JISA1216 |
○ |
一軸圧縮強さ qu kN/m2
変形係数E50 MN/m2 |
土の支持力 |
14.三軸圧縮
JGS0520
JGS0521
JGS0522
JGS0523
JGS0524 |
○ |
粘着力 C kN/m2
内部摩擦角 φ° |
土の支持力
摩擦力の算定 |
15.一面せん断
JGS0560
JGS0561 |
○ |
粘着力 C kN/m2
内部摩擦角 φ° |
土の支持力
摩擦力の算定 |
16.安定処理土
JGS811
JGS812
JGS821
JGS831 |
△ |
一軸圧縮強さ qu kN/m2
変形係数E50 MN/m2 |
地盤改良工事に先立つ配合設計 |
土や地盤が自然のままでは工学的に必要な性質を満たしていない場合、その土に安定処理を施し土の性質を改良する。 |
17.コーン指数
JISA1228 |
○ △ |
コーン指数 qc kN/m2 |
土の支持力 |
主に、土のトラフカビリティーの判定に利用される。 |